- 低単価で消耗したくない
- コーディングに集中したい
- 安定して稼ぐフリーランスの働き方を知りたい
Web制作で稼ぐには営業が欠かせませんが、戦略を誤ると「せっかく勉強したのに、低単価ばかりで疲弊する」という状態に陥りがちです。
たとえば直案件やクラウドソーシングでは、デザインからサイト全体のディレクションまで“丸ごと”対応できる人材が求められることが多く、想像以上にハードルが高いのが実情です。
私自身、2023年に未経験・独学からフリーランスのWebコーダー/エンジニアとして活動を始め、最初の1年はクラウドソーシングや一斉メールに頼って苦戦しました。
今は月収40万円以上を安定して維持できていますが、その転機は「狙う営業先」を変えたことでした。
この記事では「フリーランスのWeb制作は儲からない」と言われる背景と、狙うべき営業先を整理します。
結論から言うと、求人を出している会社に絞って営業することで、採用確率は大きく上がります。さらに効率を重視するなら、エージェント経由のアプローチがおすすめです。
本記事は、フリーランスでWEB制作を仕事にしており収入が不安定な方を対象にしています。
Web制作が儲からないと言われる理由

まず、参入者が急増し競争が激化しています。
ノーコードや学習サイトの普及で入口は広がりましたが、そのぶん1つの案件に応募が集中し、受注単価は下がりやすくなりました。
特に「未経験可」「ポートフォリオ不要」の案件ほど競争は激しく、報酬も抑えられがちです。
次に、クライアント側の低予算志向です。
中小企業や個人事業主の案件では、限られた予算の中で「なるべく安く作りたい」というニーズが強く、相場より低い募集も珍しくありません。
クラウドソーシングでも「安く作れる」訴求が目立ち、結果としてフリーランスが低単価に引き寄せられやすい構造があります。
直案件で必要なスキル

SNSで語られる“直営業でガンガン取る”戦略は、マネージャー・ディレクター・デザイナー・コーダーといった複数の役割を一人で担う前提になりがちです。
未経験からすべてをこなすのは現実的ではありません。
まずは得意分野をひとつに絞るほうが成果につながります。
不得意分野を外注して体制を組む方法もありますが、適正な分配を考えると受注単価は最低でも50万円以上が目安になります。
実際に手元に残るのは良くて20万円前後に落ち着きやすく、これを毎月安定的に受注し続けるのは容易ではありません。
特に実績が少ない段階では、直営業のみでの安定化は難しいのが現実です。

チームでやるなら50万円でも正直厳しいですが駆け出しフリーランスが取れる案件の頭打ちは50万円程度だと思います。
継続的に案件をもらう目的なら準委任がおすすめ


安定して稼ぐ近道は準委任契約です。
報酬が稼働時間に連動するため収入の見通しが立ちやすく、営業の負担も軽くなります。
人手不足の現場では長期参画が前提になりやすく、結果としてコーディングに集中できるのも利点です。
たとえば月160時間の稼働で32万円(時給2,000円)という条件は珍しくありません。
私の取引先の一部では、案件が薄い時期でも待機に時給が発生する取り決めがあり、月収がぶれにくい体制を取っています(契約時に要確認)。
Web制作における準委任契約とは


準委任は「成果物の完成」に対してではなく、「作業(稼働)」に対して対価が支払われる契約です。
請負のような完成責任は負わないため、仕様変更や追加対応が生じても赤字化しにくく、チームの一員として得意領域に専念しやすい点が特徴です。
一般的には、週5日・1日8時間の稼働を前提に時間単価と稼働レンジ(例:140〜180時間)を取り決め、月末に実績で精算します。面談時は、指揮命令の範囲、工数の測り方、待機時給の有無を先に確認しておくと安心です。
エージェント経由で会社とつながる


近道はエージェント経由で、求人を出している企業に狙いを絞ることです。エージェントは本気採用の案件を扱い、書類添削・面談対策・条件交渉まで支援してくれるため、内定率が上がり、営業工数も大幅に削減できます。
登録時にスキルセットを整理し、希望条件(リモート可否・週あたりの稼働・時間単価の目安など)を明確に伝えると、相性の良い案件提案につながります。
面談では、既存テーマの改修スピードやCSS設計の整理など、現場課題にどう貢献できるかを具体的に示すと評価が上がります。
一方で、採用ニーズのない企業へ一斉メールを送る方法は、スパム扱いされやすく、同じ労力でも成果に結びつきにくいためおすすめしません。
まとめ


いま安定して稼ぎたいフリーランスにとって最短の選択は準委任です。
なぜなら、報酬が稼働時間に連動するため収入の見通しが立ちやすく、営業に追われずにコーディングへ集中でき、しかも人手不足の現場では長期参画が前提になりやすいからです。
直営業で「全部ひとりでやる」前提に挑むより、まず得意分野を軸にして、時間=収入の土台を固めるほうが現実的で再現性があります。
具体的には、月160時間で32万円といった条件は十分に狙えますし、契約によっては仕事が薄い時期でも待機に時給が発生するケースもあります(ここは面談時に取り決めを確認しましょう)。
次の一歩は、採用意欲が高い企業が集まるエージェントに登録し、求人を出している会社だけに的を絞って面談へ進むことです。
その際は、稼働レンジや超過・控除、指揮命令の範囲、レビュー体制、担当領域、そして待機時給の有無まで事前に擦り合わせておくと、参画後のミスマッチを防げます。
焦らず、得意を軸に、準委任という仕組みを味方につけていきましょう。
- エンジニアルート
「エンジニアルート」は、ITに特化したフリーランスのエンジニア/デザイナー専門の案件紹介サイトです。 他エージェントとは違い、カウンセラーとユーザー(企業)側の担当を分けず、一気通貫で担当しています。就業平均期間が27.73ヶ月と圧倒的な安定度がおすすめです。
※エージェントは無料で利用できるのでとりあえずたくさん話を聞いて自分の市場価値を確認し次に繋げる使い方がおすすめです。
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